2011年11月07日

ヴァナゴンT3シリンダヘッド組みつけ

先日の続きになりますが、外したシリンダヘッド組みつけてきたいと思います。
まず外したシリンダヘッドの反りがないかストレートエッジで点険し、ガスケットの残りかすを綺麗に取り除いていきます。
このとき、目視ですが亀裂がないかもチェックしていきます。
それにしても、綺麗なヘッドです。
虫食いしているような跡すらありません。
次にシリンダライナも点検です。
シリンダライナキズ一つありません。
そしたら組み付けたていきたいと思いますが、その前にOリング交換も忘れずに・・・
上が緑で下が黒の2つです。
コレ換えないと、ヘッド組み付け後シリンダライナの中に水が入りピストン水びだしなんてことも・・・
でも、その前に水燃えちゃいますか・・・

ヴァナゴンT3シリンダヘッド組みつけヴァナゴンT3シリンダヘッド組みつけヴァナゴンT3シリンダヘッド組みつけ

組み付け部品のチェック終わりましたら、前回同様の輪業舎サンから頂いたキーワード(アストロ)です。
シリンダライナを納めるには、通常ピストンも外れている状態(クランクシャフトからコンロッドさらはずれている)でライナにピストンを組み付け取り付けるのが正規技。
だが、今回はピストン残っています。
ということは、ここで必要になるのが、二分割できるピストンリングコンプレッサー。
クランクシャフトにピストンが組みつけてある状態でピストンリングを縮めシリンダライナを納めます。
納めることが出来たら、二分割し隙間から取り除く。
1つ目は簡単に入るのですが、2つ目は隙間がなくなかなか納まりません。
ここは、まじ苦労しました・・・
でも、コレができなければエンジンを降ろして組み直さなければなりません。
正規技は、シリンダブロックの横からピストンピンプーラーなどでピストンピンをを抜き納めます。
通常この方法をとりたいのですが、それをやるスペースがないため前述した方法で行います。

ヴァナゴンT3シリンダヘッド組みつけヴァナゴンT3シリンダヘッド組みつけヴァナゴンT3シリンダヘッド組みつけ

シリンダライナも納まりましたのでヘッドボルト組みつけていきます。
スタッドボルト組みつけていくのですが、シリンダライナの納まる部分とボルトの取り付ける部分が重なってしまう部分があるのでライナを浮かして取り付けます。
ボルトの長さ違いますので注意してください。
わからなくなりましたらヘッドを確認すればわかりますので一度確認を・・・

ヴァナゴンT3シリンダヘッド組みつけヴァナゴンT3シリンダヘッド組みつけヴァナゴンT3シリンダヘッド組みつけ

ヘッドボルトも組み付けましたので、シリンダヘッド納めます。
プシュロッドチューブのパッキンを交換しプシュロッドチューブを組み付けた状態で載せます。
その前に、ブロック側にシリンダヘッドパッキンを取り付け薄くシールパッキンを塗っておきます。

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ドッキング成功したら、ヘッドボルトにナットをかまし取り付けです。
締め付けトルクは、一回目は10Nm、二回目は、50Nmで最後に50Nmで確認してください。
トルクレンチは、弓形を使います。
プシュロッド・ロッカーアームを納めるのですが、プシュッロッド曲がりやロッカーアームのロッドあたり面の段つき確認します。少しロッカアームとロッドの当たり面段つきありましたので出来る限り平らにします。

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プシュロッドを納めるのですが、確実にバルブリフターに納まっていることを確認してください。
何回かやり直しましたが、なかなか納まってくれません・・・
納まったらロッカーアームをトルクで締め付けます。
トルクは、25Nmです。
トルクで閉めたら、バルブリフターにエアがかんでいますので、燃料ポンプのコネクタもしくはリレーを外しセルで廻します。
セルでぐるぐる廻し、ホールからオイルが出てきたらエアが抜けましたのでタペット調整です。
私は心配性なのでたくさん廻しましたが、オイルもビュンビュン飛び出しました・・・
タペット調整は、ロッドがあたったところから2回転締め込みます。
こんなに閉めて本当にいいのかいと思っても良いみたいです。
マニュアルにもしっかり書いてあります。
-Turn adjusting screws 2 turrns clockwise and tighen lock nuts-
こんな感じで・・・
他にもゴニョゴニョ書いてありますが、知りたい人はマニュアル買ってください・・・
今回は3番、4番のみ調整します。
実は、1番2番のほう調整しようと思ったら、タペットカバーが硬く取れないため、
エンジンをかけトータル的にバランスが取れてなければ調整することにしました。

ヴァナゴンT3シリンダヘッド組みつけ

全ての調整が終わり他のパーツを組み付けついにエンジン始動です。
が・・・・・・・
なぜかエンジン調子悪いです。
黒い煙が時間が経つにつれモクモク状態です。
え、何故ゆえに????





今日は、ここまでとします。
眠いので寝ます。


お車の点険・車検・修理依頼お待ちしております。

053-592-1402


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